
簿記3級(日商簿記検定3級)取得を目指して勉強を開始しようと思っている方「簿記3級を独学で取得したいので、どのテキストを使用して、どのように勉強したら独学で合格できるのかを知りたい。」
このような疑問に答えます。
もくじ
- 日商簿記検定3級の概要
- おすすめのテキスト
- 私が実践した勉強法
- テキストを通読
- 問題集を繰り返し解く(反復訓練)
- おすすめの電卓
- まとめ
この記事を書いた人
普段、経理等会計に関わる部署で勤務していないが、入社後、社会人として保持すべき基本スキルの一つである「会計」の基本について勉強しようと思い立ち、会計の代表的な入門資格である日商簿記検定3級の合格を目標として、予備知識なしの状態で独学で勉強を開始、およそ3ヶ月の勉強で簿記3級に合格しました。

本記事では、会計の予備知識なしの人が、独学で簿記3級に合格するためにおすすめのテキスト及び具体的な勉強法について、私の実体験をもとに紹介します。
日商簿記検定3級の概要
○日商簿記検定とは
日本商工会議所主催の簿記検定試験で、数ある簿記検定試験の中でも最も知名度の高い試験(公的試験)で、一般に簿記検定といえば、日商簿記検定を指す。
○日商簿記検定3級とは
商業簿記の記帳や決算等に関する初歩的な問題が問われ、初心者は、3から勉強を始めるのが一般的である。
○受験資格
なし。誰でも受験できる。
○試験日
毎年3回(2月、6月、11月の日曜日)
○申込方法・試験会場
最寄りの商工会議所で申し込む。試験会場は各商工会議所が指定
○試験時間
午前9時〜午前11時の2時間
○合格基準
100点満点のうち70点以上で合格(多くの試験であるような60%以上で合格ではないことに注意)
○試験問題
5問出題される。
○出題形式
記述式(マークシート多肢択一式ではないので注意)
おすすめのテキスト
結論、独学で合格するのにおすすめのテキストは、下記の2つのみです。
私は、下記2冊のテキスト、問題集のみで独学で本試験に合格しました。
- 日商3級簿記最短集中ゼミ(テキスト)
- 日商3級簿記精選問題集(問題集)
【おすすめのポイント】
○最短集中ゼミ
そもそも「簿記」とは何か?といった簿記の意味や、資産、負債、資本、費用、収益という簿記の基本用語の説明といった簿記の基本的事項から講義が始まり、その後、仕訳、取引、決算・伝票といった検定合格に必要な事項を段階的に学習していくので、会計の予備知識がない人でも無理なく勉強を進めていくことができる。
○精選問題集
3級検定は、第1問から第5問まで毎回出題パターンが決まっているが、本書は、出題パターンに沿って、検定に出る問題を精選してあるので、3級検定に必要な事項のみを勉強することができる。
また、本書は最短集中ゼミと対応しているため、理解不十分な問題については、対応した最短集中ゼミのページに戻って復習することができる。
解答・解説が丁寧で、初学者にもわかりやすい。
私が実践した勉強法
次に、これらのテキスト、問題集を使用して、私が実際に独学合格した勉強法を紹介します。
○結論
最短集中ゼミを1度通読し、精選問題集を3回繰り返せば(反復訓練)本試験に合格できます。
1 テキストを精読
まず最初に取り組むべきことは、テキスト「最短集中ゼミ」を使用して、簿記3級合格に必要な知識をインプットすることです。
簿記3級合格に必要な知識のインプットは本書1冊で十分です。
【勉強のポイント】
・本書を1度通読し、内容を概ね理解する。
・始めから完全に理解する必要はなく、暗記する必要もない。
・まずは、概ね理解しつつ本書を一通り最後まで通読することが重要
・本書の通読に時間をかけすぎない。
・必要事項はテキストの余白等に直接書き込み、ノートを取らない。(効率的な勉強のため)
2 問題集を繰り返し解く(反復訓練)
テキストの通読が終了し、一通りインプットが概ね完了したら、問題集「精選問題集」の繰り返し(反復訓練)というアウトプット訓練に移行します。
問題集の繰り返し(反復訓練)が本勉強の肝で、これをできるようになるまで反復することで、合格レベルに到達します。
【勉強のポイント】
・本書を3度繰り返し解く。
・1度目は、理解することを重視し、わからなかったらすぐに解答を見て、解答を見てもわからなかったら、解答に記載してあるテキストの参照ページを再度読み込み理解を深める。
・当検定はマークシート形式ではなく、記述式なので、解く際は実際に電卓で計算し、紙を用意して書くことが重要である。
・問題集を3度繰り返し、概ね理解したら、最後の仕上げとして、問題集の最後に添付してある模擬テスト(3回分)を3度解く。
・自分の中で、記憶に残りづらいものは、以下の例のように自分なりにノートにとってまとめてみる。(但し、ノートにまとめることは時間がかかるので、効率の良い勉強のため、必要最小限にとどめる。)
おすすめの電卓
簿記3級では、回答に電卓を使用しますが、電卓の打ち間違いにより数値が1違うだけでも命取りになるので、電卓の性能は重要です。
このため、私が本試験で使用した電卓を以下で紹介するとともに、おすすめのポイントをお伝えします。
私が使用した電卓は、シャープ EL-S752Kです。
【おすすめのポイント】
・ 12桁である。
8桁や10桁の電卓では計算中に桁数が足りなくなることがあるので、12桁が良い。
・ボタンが小さすぎない。
小さい電卓では、ボタンも小さいため、押し間違いによる計算間違いが多発する。本機は、ボタンの大きさが指と同じくらいのため、押し間違いによる計算間違いが防止できる。
・電源が、太陽電池とリチウム電池併用である。
電源が太陽電池のみの電卓が多いが、それだと光量に電源が左右されてしまい、不安定である。本機はリチウム電池と併用のため、光量不足で電源が落ちることがなく安定している。
まとめ
繰り返しになりますが、簿記3級検定に合格するためにおすすめなテキスト及び勉強法は下記の通りです。
・日商3級簿記最短集中ゼミを1度通読
・日商3級簿記精選問題集を3度解く。
また、電卓選びは重要なので、しっかりした物を使う。