
英語初心者(TOEIC350点未満)の方「TOEIC Listenig & Readinig TESTで600点を取得するための具体的な勉強法を知りたい。」
このような疑問に答えます。
もくじ
- 結論
- 英語初心者が陥る問題
- 私が実践した勉強法
- 中学レベルの文法の勉強
- 英語の発音、アクセントの勉強
- 高校レベルの文法の勉強
- TOEICへの出題頻度が高い文法の勉強
- TOEICへの出題頻度が高い単語の勉強
- 模試を繰り返し解く(反復訓練)
- TOEICテスト究極の模試
- TOEICテスト新公式問題集
- その他役に立った本
- まとめ
この記事を書いた人
この記事を書いている私自身、学生時代以降全く英語を勉強しておらず、英語初心者(入社時に職場で実施したTOEICが325点)だったのですが、入社後、職場で600点の取得を求められ勉強を開始、仕事をしつつ自分のペースで勉強を継続し、およそ1年で600点及び英検2級を取得しました。
入社時の点数 学習開始後1年後の点数
本記事では、英語初心者がTOEIC Listening & Reading TESTで600点を取得するための具体的な勉強法について、私の実体験をもとに紹介します。
□結論
公式問題集2冊を1度ずつ精読し、それぞれ3回ずつ解けば(反復訓練すれば)、600点に到達します。(最新のものを新しい方から2冊使用)
□英語初心者が陥る問題
しかしながら、英語初心者は勉強当初から上記公式問題集を使用して勉強しようとすると以下のような問題が発生し、勉強が進みません。(私がそうでした・・・)
- リスニングが聞き取れない。
- 問題文、選択肢が読めない。
そこで、公式問題集の勉強に取り組む前に、英語の基礎的事項を勉強し、公式問題集がある程度理解できるレベルまで英語力を高める必要があります。
□私が実践した勉強法
以下、私が実践し、600点を取得した勉強法を紹介します。
1 中学レベルの文法を勉強する
最初に取り組むべきことは、「中学自由自在英語」を使用し、中学レベルの文法について勉強することです。
この本は、This is a pen.から仮定法まで中学英語の基礎から応用までの重要事項を広く網羅しており、中学英語の勉強はこれ1冊で十分です。
【勉強のポイント】
- 本書を1度精読する。※精読とは、英単語の意味も含めて、記載されている内容を全て理解すること。(暗記は必要ない。)
- 本書に記載されていることは英語学習の基本なので全て理解する。
- 英語の文型(主語、述語、目的語等)及び英語の品詞(名詞、動詞、形容詞等)についても、今後の英語学習を進めていく上で重要なので理解する。
- また、単語は全て理解する。(品詞、意味、発音、アクセントを全て理解する。)※今後学習するテキストも含め、意味のわからない単語、発音(アクセント)のわからない単語があったらすぐに調べ、テキストに書き込む癖をつける。
- 単語の書き込み方 下記写真のように書き込む。余白のoppositeにあるように、辞書でoppositeを調べたら、品詞:形容詞→○の中に形、意味:正反対の、逆の、発音:自分がわかれば良いのでカタカタで記載(si:スィ、sh:シ、b:ブ、v:ヴ、といったように記載方法は後でわかるように工夫する。)、アクセントの位置を単語の上に記載(必ず母音:aiueoの上にくる。)

- 単語の調べ方 時間を節約するため、電子辞書を使用し紙の辞書は使用しない。
- 私が使用している電子辞書は、CASIO EX-word dataplus10という英語強化モデルですが、下記のような英語強化モデルがおすすめ。理由:英和辞典が複数あり(CASIO EX-word dataplus10にはリーダーズ英和辞典、ジーニアス英和辞典の2つが入っている。)、1つの英和辞典で意味が捉えずらい単語でも、複数の英和辞典で調べれば意味が捉えられやすいといったメリットがあるから。
2 英語の発音、アクセントの勉強
中学レベルの文法の学習が概ね終了したら次に取り組むものは、「英語耳」を使用した英語の発音、アクセントの勉強です。
文法が理解できても、読むことができなければリスニングは解けません。自分が発音できない言葉は言葉として聞き取ることができないので、英語の発音とアクセントについて本書で学ぶことは必要不可欠です。
【勉強のポイント】
- 本書を1度精読する。
- 本書のポイントは、英語の発音記号の読み方が1つ1つ解説してあることで、これらを学べば、全ての発音記号を読めるようになる。
- 英和辞典で単語の発音を調べる際、発音は発音記号で記載されていますので、発音記号だけで単語の発音を理解する際にも本書は役に立つ。
3 高校レベルの文法の勉強
英語の発音、アクセントについて概ね理解したら、次に取り組む内容は、「Forest」を使用した高校レベルの英文法の勉強です。
TOEICは高校の基礎レベルの英文法まで出題されるので、高校の基礎レベルの英文法書である本書レベルの文法は理解する必要があります。
【勉強のポイント】
- 本書を1度精読する。
- 本書に記載されていることも英語学習の基本なので全て理解する。
4 TOEICへの出題頻度が高い文法の勉強
高校レベルの文法の勉強まで終了したら、次に「文法特急」を使用してTOEICへの出題頻度が高い文法を勉強し、早くかつ正確に解くためのテクニックを身につけます。
【勉強のポイント】
- 本書を1度精読する。
- TOEICのpart5、part6の文法問題を解きながら、出題頻度の高い文法を集中的に勉強でき、点数アップにつながる。
5 TOEICへの出題頻度が高い単語の勉強
文法特急まで終了したら、次に「金フレ」を使用してTOEICへの出題頻度が高い単語を勉強する。
TOEIC受験時、英語初学者は、意味のわからない単語が必ず出題され、文脈から意味を推測することが必要になってくるが、本書に出てくる基本的な単語は、暗記しておくことで、迅速な回答につながり、点数アップにつながる。
【勉強のポイント】
- 本書の600点レベルまでの単語を暗記する。
- 日本語訳ではなく英単語を覚える。(日本語を見て英単語を隠し、英単語を発音できるようにする。)※英単語を覚える際はいつもこの要領で暗記する。
- 単語1語だけで覚えるのではなく、文の中で覚える。こうすることでその単語の文の中での使われ方が理解できる。
6 模試を繰り返し解く(反復訓練)
(1) TOEICテスト究極の模試
ここまでの勉強が終了したら、いよいよ模試の反復訓練に入っていきますが、公式問題集に取り掛かる前に、「究極の模試」を先に解き、回答テクニックを習得します。
【勉強のポイント】
- 600点取得を目標とするので、模擬試験1、模擬試験2のみ使用する。(模擬試験1は本試験よりやや易しく、模擬試験2は本試験と同レベルとなっている。)
- 1度模試を解く。
- 解答・解説編を1度精読する。
- リスニングセクションの全問題について、音声を聞きながらオーバーラッピングする。(2度実施する。)※オーバーラッピングとは、音声を聞きながら、音声と同じように英文を読むことで、初めは音声と同じように読むことは難しいが、何度も繰り返し実施することにより、音声と同じように読めるようになる。このような状態なると、徐々にリスニングを聞き取ることができるようになる。オーバーラッピングに似た勉強法としてシャドーイングがあるが、こちらは難易度が高く時間もかかるので実施しない。
- さらに3度模試を解き(反復訓練し)、誤答問題を中心に、解答・解説をよく確認する。
- 解答の他に吹き出しで著者による回答のポイントが書かれているので、その内容も理解することで点数アップにつながる。
オーバラッピング訓練は、1文(ピリオドまで)単位で実施するため、10秒ごとに音声を区切ることができる機器を使用する。
私は、SONY IC RECORDER ICD-UX523F を使用し、実施した。
(2) TOEICテスト新公式問題集
最後に、新公式問題集(公式模試)を使用した反復訓練を実施し、最終的な仕上げを実施します。
本書は、公式模試なので、ナレーションが本試験と同じだったりと本試験に最も近い内容となっています。
よって、本書で600点以上が取れるようになれば、本番でも600点を取得できる可能性が高くなります。
【勉強のポイント】
- 最新号から始め、2冊(4つの模試)を実施する。
- 勉強方法は、究極の模試の方法と同じ。ただし、こちらは全ての問題を実施する。
7 その他役に立った本
最後に、上記勉強の合間に読んで、勉強の役に立った本を2冊紹介します。
○「イメージでわかる単語帳」
本書は、英語の基本語のイメージを解説した本です。
本書を読むことで、give、get、haveといった様々な意味を持つ基本的な動詞や、in、on、atといった様々な意味を持つ基本的な前置詞等、広く応用される基本単語を意味ではなく、イメージで理解できるようになり、英語学習の助けとなります。
○「不思議の国のグプタ」
本書は、TOEICの世界を小説で再現した本であり、本試験によく出るテーマやパターン、単語等が散りばめられています。
本書を読むことで、本試験によく出るテーマやパターン、単語等を楽しく学ぶことができ、本試験で意味のわからない問題が出題されたら、あるいは、回答時間がなくなってしまったら、本書のストーリーに沿って考えてみると正答率が上がるかも・・・。
□まとめ
以上、英語初心者がTOEIC600点を取得するための具体的な勉強法を、私の実体験に基づき紹介してきましたが、内容についてまとめると下記の通りとなります。
- 公式問題集が解けるレベルまで文法、リスニング等を勉強する。
- 公式問題集を3回解く。(反復訓練する。)